不良の法律~Judge Town~

ダッキングでトウマとの間合いを一瞬で詰め、左足を軸に腰とヒジと肩を連動させた俺の渾身の右ストレート…。

トウマは何とか左腕でガードしたが体制が崩れた…。

すかさずガラ空きのボディーにリバーブローを繰り出した…まぁ寸止めしたけどな。

トウマは唖然とした表情で左腕を擦りながら俺を見ている…。

「ちょっとハヤト!!いきなり何してるのよ!!…トウマ君大丈夫!?」

「へっ!?おう!!大丈夫だよ…左腕はまだ痺れてるけど」

マリコが心配してトウマに駆け付けた…そしてマリコは俺を睨み付けている。

「まだまだだなトウマ…まぁ昔に比べればマシになったけどよ。俺の右ストレートをガード出来ただけ合格点だ」

これは素直な感想だ…本調子じゃないにしろ俺のパンチに反応してしっかりガード出来たんだ…。

一般社会に居るチンピラには勝てるぐらいの力はあるだろう…。

「昔に比べればか…でもハヤトとの差は縮まっていないみたいだな。俺はハヤトよりも強くなりたくて毎日身体を鍛えているのに…」

俺みたいになりたくて…か…。

「俺を超えたって良い事なんてないさ…俺だって普通の生活が出来るならこの町で生活なんてしていない。けど出来ないからこの町でバカをやってるんだ…」