「そして自分が強くなった時…自分の弱さを自分で背負えるぐらいの決意が固まったら。またサヨちゃんに会いに行けばいいじゃねぇか…」

サヨに会いに行く…。今の俺にはサヨに会うだけの資格も決意も無い…。

サヨの為に強く……俺にとってはそれが全てだったな。

肝心な事を忘れていたよ…。

「…銀次さん!!不良の聖地…ジャッジタウンに案内して下さい!!」

俺…強くなってみせよ…サヨ。

いつか必ず…迎えに行くから。

「…俺に任せとけ」

そして俺は生まれ故郷に一度別れを告げて…不良の聖地…ジャッジタウンに向かった。















「そして俺はこの町に来た…最初は一人で生きてくつもりだったが、ハヤトとタケシに誘われた時…コイツらなら信じれるかもしれないと思ってつるむ事にしたんだ…」

ヒサジの過去…予想以上だな。

自分にとって一番大切な人が…自分のせいで生きたまま死ぬ。

死んでも守りたかった相手を守れなかった悔しさ…とてもじゃないが想像も出来ない。

俺もきっと現実から逃げ出すだろうな…何もかも捨てて。