「ただの友達。」 え? じゃあなんで手を繋いでたの...? 「杏音っ!」 柚衣が焦った表情でこっちに来た。 「香菜ちゃん。私、関係ない人なのにいきなりごめんなさい。 でも、晴の気持ちを大切にしてほしかっただけなの」 晴はこのことは知らないはず。 「私は晴が好きだった。 でも、香菜ちゃんとの関係を知って諦めた... だから晴には一番幸せになってほしい。笑顔でいてほしい。 そのためには...香菜ちゃんしかいないんだよ。」 香菜ちゃんに伝わってくれたらいいな... 本当の気持ち。