「...杏音?」 !? 「杏音〜?」 後ろから聞こえる。 「は...はい!」 私を呼んでいたのは、 晴だった。 「また忘れ物?」 「違うよ。屋上で空見てただけ。」 「屋上...?いまさっきまで俺、屋上いたけど。 杏音いた?」 ギクッ 「わ...忘れ物しました。」 忘れ物なんて本当はしてない。 「プッ。またかよっ」