「いくつだ」

 いつまでもついてくる少年にベリルは小さく溜息を吐き、ぶっきらぼうに問いかけた。

「15です!」

「若すぎる。あと10年したら来い」

「10年したら25じゃないですか!」

 なんだかんだ理由付けて断ろうとしても無駄ですからね! と少年は勢いよくベリルに紙切れを渡した。

「……?」

 怪訝な表情でベリルはその紙切れを受け取る。

『そいつ俺の知り合いの子供。てな訳でよろしく ライカ』

「……」

 それにベリルは頭を抱えた。

 留守番をさせた事に腹でも立てたのか? こんな嫌がらせじみた事をするとは……