絆の継承

 1時間ほど歩いた処で対向車線からヘッドライトの灯り。

「!?」

 助かった! なんとか頼んで乗せてもらおう。

「おーい! 止まってく……れ……」

 見覚えのある車体……止まった車の窓が開く。

「チェックし終えたか」

 薄笑いでベリルが問いかけた。

「ベリル!」

 少年は急いで車に乗り込んだ。