「ついてくるな」

「でっ、弟子にしてくだ……」

「私は弟子はとらない」

 言い終わらないうちに少年の言葉を切る。

 依頼を受けて南米に来たベリルが歩いていると後ろから呼び止められて振り向くと少年が立っていた。

 何かを期待するような眼差しを向け発した言葉が……

「あなたがあの“悪魔のベリル”ですよね! お願いです僕を弟子にしてください」

 と屈託のない顔で言われ唖然とした。