絆の継承

「死なない奴がトップに居座っていたんじゃ誰も上を目指さない。貴様は邪魔なんだよ」

「なるほどね。よく解った」

 泉が薄笑いで応え肩をすくめてさらに付け加える。

「奥さんと寝た奴らを殺すのとベリルの名声を失墜させるのが目的か」

 全滅したとしてもベリルだけは死なない。

 作戦は失敗、生き残り無し。

 そうなれば確実にベリルの信用は落ちるだろう。

 薄々それに感づいていたベリルだが、それが確信に変わると冷たい視線をハミルに投げた。

「そんな事のために貴様は彼らの命を消すつもりだったのか」

 彼が本当の依頼主に会おうとした理由は仲間の命が危険にさらされたからだ。

 全滅を計画された事に怒りを憶えた。

 ベリルの鋭い眼差しなど流すようにハミルはダグラスを睨み付け声を震わせる。