「情報が事前に漏れていたとしか思えん。本来の依頼主にその事を質そうと問い詰めたらお前の名が出てきた」

 何故だ……? ベリルは厳しい目でハミルを睨み付け、さらに表情を険しくさせて問いかける。

「何故、自分の子を殺そうとした」

「えっ!?」

 僕を殺そうとした……? ウソだよね……ダグラスは発せられた言葉に呆然とした。

「……」

 男は驚く少年を一瞥し吐き捨てるように言葉を紡いだ。

「そんな奴は俺の子じゃない」
「!? なんで……っ?」

 倒れそうな少年の肩にベリルは手を添えた。

 そんな少年に目も向けずハミルはさらに発する。

「お前もアイシャにせまられた1人だろ? この中の何人、俺の妻と寝た」

「!」

 それに仲間たちはざわつく。