一週間後──再び集まる仲間たち。今度は前回よりも広めの部屋だ。

 中心の大きなテーブルに見取り図を広げ、それを取り囲むようにして集合する。

 ベリルは1人ずつに作戦などを記した紙を手渡して発した。

「1チーム5人ずつで行動。A~Jまでの班に分ける。Aは指揮。CとDは爆破、FとGは退路の確保だ。IとJは攪乱(かくらん)。残りは右チームの護衛。これから指示する動きに徹してくれ」

 言ってヘッドセットを配る。

 少年にも紙が渡されるが自分の名前が無い事に不満だった。

 もちろん指揮をとるA班に入れられるのは解っている。

 Aにはキャシーと泉が入っていた。

 とかく泉を嫌っているベリルだが、その腕には信頼を寄せているという事がよく解る。

 一通りの説明を終え一端、休憩に入った。