「しっくり来るモノを出せ」
「……」

 時間をかけて吟味している少年の姿を見つめる。

「これと、これかな」
「確かだな?」

 ダグラスは小さくうなずく。

 それ以外をバッグに仕舞うとその2つを手に取り工具を出して手入れを始めた。

「手を出せ」

 ベリルは出された手を握る。

「強く握ってみろ」
「? うん」

 確認してまた手入れをし興味津々で眺めていた少年に、手入れを終えたハンドガンを投げ渡した。