絆の継承

「今回の依頼は実に大変だ。この施設の破壊を頼みたい」

 大きなディスプレイに映し出された建物に口笛が鳴らされる。

「ここは知ってる。かなりデカイ組織の武器工場だ」

「ここは誰も手を出さなかったぞ」

「おいおい、マジかよ」

「見れば相当な規模だと解る。以前から私も目を付けていた施設だが、さすがにデカすぎて二の足を踏んでいた場所だ」

 みんなが戦々恐々とする中、キョトンとする少年にベリルは説明した。

「そうだ。そうやって臆していた間に、ここまで大きく膨れあがった。今やらなければこれ以上、彼らの犠牲者を増やしていいのか?」

 言われて全員何も言えなかった。