首をかしげるライカにゆっくりと言い聞かせるように説明した。

「電話で大体の話も出来ないという事はそれだけ危険かややこしい内容という事だ。直接話す事で難しい依頼も頼み込む事が出来る」

 仲間たちの命も守らなければならない。

「……」

 そう言われてしまってはこれ以上何も言えない。

 ブラウンの髪は肩まであり青い瞳に彫りの深い顔立ちの27歳。

 彼は半ば押しかけ女房的に弟子としてベリルの処に転がり込んでいるのだ。

 ライカは悔しさを噛みしめてベリルの右斜めにある1人掛けソファにドカッと腰を落とした。