「これ以上は付き合えんぞ」

「解ったよ」

 泉は薄く笑って少年に目を合わせる。

「年寄りのくせにカタいだろうこいつ」

「そういうレベルではないわ!」

「うおっ!」

 ベリルは泉を蹴り出した。

「もっと優しくしてくれよ」

「知るか」

 ベリルはすぐに車を発進させる。

「誰ですか?」

「泉 恭一郎。傭兵だ」