「諦めなさいな。ああいう子はきかないわよ」

 ベリルは再び頭を抱える。

「まあ頑張ってね」

 言ってベリルにキスし去っていった。

「誰ですか?」

「キャシー・キング。ハンターだよ」

「! ハンター……あれが」

 少年はハンターに会うのは初めてだった。

 依頼を受けて対象を捕える者の事をハンターと呼ぶ。

「あれっ?」

 気が付くとベリルがいない。驚いて辺りを見回した。

「あっ!? 待ってください!」

 車に乗り込もうとしていたベリルを急いで追いかけた。