「キャシーか」

「……っ」

 大柄な美女に少年は後ずさりした。

「誰? この子」

 ベリルの隣に立っている子どもを見下ろす。

 見事なブロンドにくびれた腰の魅力的なボディはサンドカラーのミリタリー服に包まれている。

「ハミルの子だ」

「へえぇ~彼の。預かったの?」

「まさか!」

「でしょうねぇ」

「いいえ! 僕は彼の弟子になりました」

 笑って言った女性に少年は鼻息荒く胸を張った。

「……」

 眉をひそめるベリルにキャシーは小さく溜息を吐き苦笑いで返す。