「ハミルも何故止めなかった」

「あなたの処なら安心だからと」

「……」

 聞いて手で顔を覆う。どいつもこいつも……

「私は子守じゃないぞ」

「あなただって、15でこの世界に入ったんでしょう?」

 ベリルはそれに怪訝な表情を浮かべる。少年は勝ち誇ったような顔をした。

「あなたの事はちゃんと調べてあるんです」

「お前と一緒にするな」

 言って再び歩き出す。