わたしはボサボサの頭のままユメさんの正面に正座で座った。
「あ、あの!ユメさん!」
「何よ〜。さっきから亜美ちゃん変だよ〜。」
心配そうにわたしを見るユメさんだが、その原因はユメさんにある。
「あなたは誰ですか?」
聞きたいことがたくさんある。
知らない人が、いきなり実験終わるまで一緒にいるとか言い出すんだもん。
様々な疑問が浮かんで当然だ。
「誰って言われてもなぁ。あんまり詳しくは教えれないの。」
「じゃぁ、うちにいないで下さい。見ず知らずの人といきなり一緒に暮らせません。」
わたしの言葉にユメさんはうつむいた。
そして、長い沈黙が続いた。

