再びドアが開く。



終わった……。
ユメさんのこと、どう説明しよう。



そう思っていると、

「やっぱり着替えてないじゃん。もしかしてエロ本読んでたのか?」


とまぬけなお兄ちゃん。


「お兄ちゃんじゃないんだから!エロ本なんて持ってないよ。」


「じゃ、何で?何で入っちゃだめだったんだよ?」



はぁ?ユメさんがいるからじゃん。


わたしはすやすや寝ているユメさんの方を見ながら、

「この人がいたから……。」


と呟いた。

お兄ちゃんは眉間にシワを寄せた。

「この人って誰?」