電車の窓越しに、見えるその顔。
忘れようとしたその姿とふさぎ込んだ想い。

もう二度と逢うことなどないと思っていたのに。


ガシャン


鉄の扉は当たり前のように開き、無機質な顔をした人々が放たれる。


彼を見た。



「ナツ・・・」