15、人魚


奥のふすまを開けると酒と煙草の臭いが溢れ出た。
中には見慣れた顔と見たことない顔が半々ぐらい。

「あれっ!?めずらしいな!ハル、来たのか!」

シンゴがハルに手をふってきた。


「あはは、ほぼ強制的につれてこられた」


「今日は楽しもーね!ハル!」


「ん・・・」


もうすでにハルは倒れそうだったが、必死で平常を繕った。
シンゴの横に座る。

「お前煙草も酒も弱いのに、あんま無理すんなよ」


「んー・・ダイジョーブ」


シンゴはハルの元カレ。で、今は親友。ハルのよき理解者でこういうとき1番頼
りになるのはシンゴだ。