「空は慎二に告られるの嫌だったのか?」


「ううん。すごく嬉しかった。でもその気持ちには答えられない。」


「どうして?」


そう聞いたけど黙ったまま。


それに辛そうで悲しいそうで俺は聞けなかった。



「……きっと空だから好きになったんだよ、アイツは。」


「えっ…?」


「好きになるのに理由はいらないと思う。好きになったから好きなんだよ。」


柄でもないことを言った。


でも本当にそう思った。


俺が空を好きな様に…。



空は少し驚いていた。


けどすぐに笑顔になり、そうだよね!って言った。