空を見るとずっと慎二の背中を見ていた。 「慎二くんには私なんかよりもっといい人が現われるよ」 だって慎二くんはいい人だもん!と言って笑った。 いつもの笑顔じゃなくて複雑な気持ちの顔だった。 空は優しい奴だから気にしてしまうんだなって思った。 俺たちは祭りを後にし、いつもの場所へと向かった。