学校に戻って部活が解散した。



俺はダッシュで空が待っているバスケットコートへと向かった。


でもそこにはいなかった。


俺は辺りを探した。




「渚くん」



呼ばれて振り返ると俺たちが初めて出会った場所にキミはいた。


「遅くなってごめん」


そう言うとキミは大丈夫だよって笑ってみせた。



俺は空の隣に腰を下ろした。



ちょうど夕日が沈むころだった。