大好きなバスケを諦めなくちゃならなくて、そんな時に見たから尚更、辛かった。
だから、いつもゴールの見える窓のカーテンを閉めてたんだ。
由美がたまにお見舞いに来てくれてて、いつも言うの。
「なんでカーテン開けないの?」って…。
理由を言ったら「ごめんね」って言われちゃった。
由美はいつも心配してくれてたの。
すごく申し訳なかった。
自分が変わらなきゃいけないって分かってても、カーテンを開けることができなかった。
でもある時、看護師さんが「暗いから開けようね!」って言って、カーテンを開けてしまったの。
見たくなくて、布団に潜ってた。
潜っていたら、外からボールの跳ねる音が聞こえてきた。
自然とその音に吸い寄せられるように、布団から出て、窓を見たの。
久しぶりに見た外の景色。
その景色と一緒に見えたのが、ゴールと一人の男の子だった…。


