渚へ。
渚に出会ってもうすぐ一年が来るね。
そんな中、初めて手紙を書きます。
少し恥ずかしいな…。
でも、伝えきれてない事があるから手紙を書くことにしました。
本当は直接言いたかったけど、きっと素直に言えないと思うの。
だから、手紙で許してね。
前に、私の過去を話したことあったよね?
こっちの病院に移動してから、すごく孤独で大好きなバスケも出来なくて、すごく辛かったのを今でも覚えてる。
ある日ね、病室を移動することになって、少し広い部屋になったの。
そこの部屋の窓から、見えたのはバスケットゴールだった…。
渚がいつも使ってるバスケットゴール。
ゴールを見た瞬間、体が固まった。
見たくなかったんだ。
あの時を思い出すから…。