それから、空の葬式が行われた。 俺の大好きな空の笑顔が写真となって飾られていた。 葬式には慎二や直樹さん、空の親友の由美も来ていた。 みんな静かに泣いていた。 俺は泣かなかった。 涙が枯れたわけじゃない。 悲しくないわけでもない。 ただ、必死に我慢をしていた。 最後の最後に空に向けて、俺は泣かずに送り出した。