……え?



俺は耳を疑った。



今、なんて言った?



あんなに元気に回復していた空が急に悪くなったなんて…。





俺の頭の中は真っ白で看護師さんの声なんてもう入ってこなかった。








急すぎる。


なんで……。


昨日だってなんにもなかった。


なのに……何で…。







「すいませんッ!飛ばしてください!急がないと間に合わないかもしれないんだ!」



俺は必死にタクシーの運転手に言った。




いやなことばかり考えてしまう。


俺がこんなんじゃダメだ。


俺がしっかりしないと!










空…。


すぐに行くから待ってろ!



だから……


頼むから…




………。