俺は頭を下げた。



俺が今、こうやって空と話せるのも河村のおかげだ。




「……空がいつも言ってた。

『本当は渚に逢いたいの。こんなにも好きなのに逢えないなんて嫌だよ…。
でも、言えない…嫌われそうで、怖くて言えないんだ……。でもすごく逢いたい…』

って泣きながら言ってた。そんな空を見てられなかった。だから初め会ったとき、すぐには言えなかったんだ…」




空がそんな風に思っていたなんて……。




「でも…渚君を見て思ったの!空には渚君が必要なんだって。もし、空の真実を知って、空のことを嫌うようだったら本気で殴ってやろうと思った。
でも…そんな必要なかったみたいだね!こちらこそ空の傍にいてくれてありがとう!」




空、お前の親友は最高なやつだな。


いい親友を持ってるよ。



こんなにもお前のことを思ってくれるやつがいるんだ。




お前……幸せだよ。