「話すと長くなるけど…聞いてくれる?」 俺は頷いた。 空は固く目を閉じ、ゆっくりと口を開いた。 「実はね……」 元々ここの島の住人ではなく、都会に住んでいた。 その住んでいたところでも有名な名門校に通っていた。 中学校までバスケをしていた空。 将来を期待されるほどの実力で、高校からの推薦はたくさん来ていた。 だが事故は起きてしまった。