「見せられないような点数なわけ?」


「そんなに低くないよ。ほら、87点……」




孝ちゃんに赤のペンで大きく87と書かれた紙を手渡す。


孝ちゃんは受け取るとニヤリと口の端をあげた。







嫌な予感がします。




「……あらあら、87点だったのか。え〜っと今回、確か90点以上取らなかったら1週間下僕って言ってなかったっけ?」


「う〜……」



ほら、自分はネックレス忘れてるくせに、こんなことは覚えてるんだから。


「あ〜残念。あと3点あれば免除だったのにな」


「う〜。でも、下僕なんて何すんのさ?いつもと一緒じゃないの?」



パシリと同じような気がするんですけど。