しばらく走っていると、私までウトウトと眠たくなってきた。 そりゃそうだ。 いくらなんでも徹夜だから。 流れ行く景色を見て、安定した走り。一定の振動。 全てが睡眠欲を促すトラップのようだ。 「ねぇ、乃亜ちゃん、アメでも舐める?……あら、寝ちゃってるわ」 クスリと笑うおばさんの柔らかい声。 「こうしてみると本当の兄妹みたいねぇ」 「何、言ってんだよ。乃亜ちゃんはもううちの家族だよ」 「それもそうね」 太陽の暖かい陽射しを浴びながら私は深い深い眠りの世界へと落ちていくのだった。