「お前なんか考えてるだろ?」 的を射る真っ直ぐな質問。 まっすぐな瞳。 考えてるけど……考えてるのはいつも孝ちゃんのことだよ。 そう言いたいけど言葉が喉に張り付いて出てくれない。 「俺が分かる限り、考え出したのが花火大会の後……」 ギクリとする。 「あの言葉か??」 『もし俺が遠くへ言ったら……』 頭の中で何回目かのリピートだ。 返事をしないでいると孝ちゃんはそれで察したのかどんどん言葉を続けていく。