たしかになんちゅー顔だ。 「ほら、早く行かないと花火はじまっから!!」 と孝ちゃんは松葉杖を私に手渡してきて歩くように催促してきた。 何も覚えていない孝ちゃんのいつも通りの姿をみるとなんだか胸の奥がザワザワしてくる。 孝ちゃんが寝ている間にバカなことしてゴメンナサイ。 精一杯理性を保つから…… だからこのまま何も知らないままでいてください。 心の中で私は孝ちゃんに土下座していた。 ふと振り返っていっちゃんを見るとニコニコと笑って手をヒラヒラ振っているのだった。