「『げっ』ってなんだよ。せっかくお兄ちゃんと会えたのに、会った早々『げっ』って」 「条件反射だよ」 「お前、また生意気になった?」 「おかげさまで」 「これじゃ乃亜ちゃんがかわいそうだ。ねぇ、乃亜ちゃん」 「え?」 いっちゃんはコチラを向くとニッコリと微笑んだ。 子供ができてから孝ちゃんの笑顔はなんか変わった。 穏やかな、お父さんオーラの笑顔だ。 「あれ?乃亜ちゃん、ケガしたの?」 いっちゃんはすぐ傍までかけよると、いきなり肩に担いだ。