「いーーなーーいーーっ!!!」 なんで!? え? ドコ行った? わー 見失っちゃったよ… わー、くっそう… 通行人の邪魔になるのも考えず、うろちょろし、大きな声を出した。 だって、それくらい悲しかったんだもん。 でも見失っちゃったものはしょうがない。 …帰るか。 と、帰ろうと振り返ったあたしの腕を、だれかがつかんだ。 え?なに? 不審者? 最初の思ったのがこれ。 でも、あたしの腕を掴んでいる手を見あげると、そこには…和泉優がいた。