「よしっ!じゃあ帰るぞ、奈由」 かかしの話に満足した、とでもいうような、秋人。 「うんっ♪」 同じく、満足した、あたし。 さっきまでケンカしてたことが、嘘みたいに帰り始める、あたしたち。 こうやって一緒に帰れることに毎回、うれしさを感じている。 これが、あたしたちの日常。 あたしは、ずっとこんな関係が続くものだと思っていた。 ”ずっと” なんて、ありはしないのに…