バタンッ

中々返事をしないあたしに
痺れを切らしたのか、
部屋に入ってくるお姉ちゃん。


「奈由? ごはん、呼んだの聞こえてた?」

「…」

今は
お姉ちゃんと会話する気にもなれない。

目で訴えようと思い
お姉ちゃんを見る。


目が、合う。


「…」
「…」

二人とも黙ったままだ。