「お兄ちゃんッ!」 あたしが、呼ぶと足を止め、お兄ちゃんが振り返った。 『恵美華。俺のわがまま聞いてくれない?』 あたしの事をじっと見つめた。 「いいよ。」 お兄ちゃんは、悲しそうな笑顔を向けた。 『ごめんな。こんな兄貴で…。』 「あたしは、そんなお兄ちゃんが好きなんだよ!」 あたしは、心のどこかで、不安という文字があったんだと思う。 『ありがと…』 そして、あたしたちは、歩きだした。