あたしは、バックを床に、落とした。 「お兄ちゃんって、理紗としたことあるの!?」 あたしは、泣きそうなのを、必死に我慢しながら、聞いた。 嘘って言ってよ…。 『…………した。ごめん』 少しの沈黙の後、お兄ちゃんは、呟くように、言った。 『恵美華……。』 名前………。呼ばないで……。