机には、高校の資料がたくさん並べてあった。 もうすぐ、お兄ちゃんも受験だもんね。 頑張れ・・・。 お兄ちゃん・・・。 《チュッ・・・》 心のなかでそう唱え、お兄ちゃんの赤く、薄い唇にキスをした。 我慢するよ。お兄ちゃんが、誰かと付き合っても。 でもあたしは、ずっと大好きだよ。