「訓練された子供は、警戒されない子供の見た目のうちだけ使われると、手放されて、軍に拾われるんだ。 絶妙のタイミングでね。 そこから除隊すると、たいていは少しの自由の後、突然現れた人間の依頼で、使い捨ての道具にされる。 依頼しに来るのは、軍の上官だったりする。ヒュドラと軍って・・・」 リヒターは言葉を切ると、笑った。 「オレは、ただの情報員に戻ります。 これ以上の勝手は許されません。 けれど、あなたには無限の時間がある」 ベリルは、リヒターの、笑いに歪む唇の端を、見つめていた。