消すついでにあなたに似た人間を使って、その現場を見せることでノインにあなたへの恨みを植え付けたんだ」


「敵、ではなかったんだな。ノインには、言わなくていいのか?」

「薬は、ノインの今までの記憶のほとんどを奪うと思う。

カレンのことも。

忘れてしまう」

「そうか」

「ベリル、もう一つ聞いてほしい。ただの、いち情報員のつぶやきだ」

「うん?」