リヒターは、頷いた。

そして、

「ひとつ、ノインに言えないことがあった。

だから、ベリルが代わりに聞いてほしい」

ベリルは頷く。

「カレンは生きてるんだ」

「彼女は、何者だったのだ?」

「カレンは国のために働いていたんだ。

ヒュドラにいる、ノインのマークをするために。

だから、刺された。