「香り?」 「この香りの中で訓練を受けていたからね。 この香りで士気を高められるように。 けれど、こういう使い方もできるんだ。 催眠術と薬で、ここに関することは綺麗に忘れる・・・オレのことも」 ノインの背中に張り付いていた女神も、記憶と一緒に消えてゆく。 「でも、これ、かなり強い催眠効果があるから、ノインはしばらく目覚めないんだ。 だから、あと、頼んでいいかな?」