こんなので、ベリルを撃つつもりだったんだよなあ。 ノインは思った。 静かになって、身を起こすと、リヒターも身を起こすところだった。 ノインのすぐ隣に、リヒターはいる。 「ベリル、後ろ向いててくれないか?」 いつの間にか、ベリルが、傍にしゃがみ込んで二人を見ていた。 ベリルは微笑むと、黙って背中を向ける。 リヒターはそれを確かめると、ノインを抱きしめた。 ノインは驚いて、リヒターを見た。