「ノインのランクは超A級のS級だった。 もったいない?このまま普通の人間になるの」 ノインは考えた。 背中の女神は、このごろ元気がない。 蒼ざめている気さえする。 ノインは首を否定に振った。 金髪の髪が揺れて碧さを孕んで輝く。 そして、ノインは倉庫に向かって引き金を引いた。 オメガの入った弾痕が、倉庫を破壊するために、まっすぐに飛んでいく。 感慨にふけっていたせいで、立ちつくしていたノインを、リヒターは押し倒した。 爆風が、体の上をものすごい勢いで流れてゆく。