「倉庫も?」 「ここはオレがいたときにはなかったモノだ。そして、ここに、過去育成された子供のデータが眠っている」 「え?でも、破壊するには時間が」 リヒターは、にっこりと笑った。 「忘れてない?まだ。オレたちにはコレがある」 手に、物質Xことオメガを込めた弾入りの銃を、リヒターは取り出した。 「早速吹き飛ばす?それとも見ておく?今でも何人もの人間を縛り付けている、その資料」 「見たい」 ノインは、先に歩きだすリヒターについて歩いた。