「オレはここの中枢の資料を見てしまったからね。処刑されるはずだった。
ほかにもいろいろやっていたのが、しょっちゅう見つかっていたんだけれど、あれだけは、処刑の対象だったんだ。
けれど、オレは急きょベリルの暗殺に借り出されることになったんだ。
どうせ生きては帰れないと踏んで。
オレはそこで死んだことになっている。今生きているのはベリルのお陰だ」
「ベリルに、助けられて?」
「子供だったオレが、ベリルを暗殺しようとしたんだ。失敗した後、ベリルがそのまま返すと思うか?」
それは、ノインにも強烈に記憶にある事だった。

