銃を突き付けたまま、片手を伸ばしてくる。 ノインの頬に触れて、髪を撫でる。 ノインはムカムカした。 こいつ、コロス。 けれど、とりあえず、ケリを入れてやろうと身構える寸前に、銃声がした。 男は身体をこわばらせて振り返る。 銃口が、ノインの額から狙いを大きくそらす。 その瞬間を見逃さず、ノインは銃を蹴り上げた。 ついでに、男の腹に、ひざ蹴りをくらわす。 うめいて、男が身体を曲げる瞬間に、誰かが、向こう側から、男の腹にもう一撃喰らわせた。 「ずいぶん手ぬるくなったもんだな」